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吹奏楽編曲の基礎 08 6段スケッチ

吹奏楽編曲の基礎 08 6段スケッチ

スケッチをどのくらいの段で書くか、特に決まりがあるわけではありません。
スーザのマーチからスケッチを作ってみました。

星条旗よ永遠なれ
20070211211326.jpg

演奏→susa_1.mp3

この部分は4段で書くことが出来ます。
1段目:旋律
2段目:内声
3段目:バス
4段目:吹き流し(下の方で説明します。)

海を越えた握手
20070211211542.jpg

演奏→susa_2.mp3

この部分には6段必要です。
1段目:旋律
2段目:内声
3段目:バス
4段目:吹き流し
5段目:1・2小節は旋律で、3・4小節は合の手(下のほうで説明します。)
6段目:オブリガート(下の方で説明します。)

このようにして多くの吹奏楽を観察してみると、6段あれば十分だということが分かります。
そこで、この編曲でも6段でスケッチを作成することにします。
20070211211805.jpg

演奏→sketch_6.mp3

この例はトゥッティ(全合奏)で演奏するために、多くの要素を入れた例です。

1段目:3段スケッチの1段目(旋律)を、旋律の編曲で身につけ技術で厚くしました。
オクターヴ重複、重音、三重音を組み合わせて作りました。
アウフタクとの属音はユニゾンだけになるのが一般的です。

2段目:3段スケッチの2段目そのままです。3和音で十分な内声の伴奏になります。

3段目:3段スケッチの3段目の1オクターヴ重複です。
1段目をたっぷり厚くしたので、バスも厚くしないとバランスが取れません。

これより下の段は新しく加えられた要素です。

4段目:俗に「吹流し」と呼ばれています。内声を和音で吹き流すことによって、響きが充実します。

5段目:「汚し(よごし)」と「合の手」が1段に書かれています。1・3・5・6・7・8小節が「汚し」、2・4小節が「合の手」です。汚しは細かい音符による装飾で、トリルやトレモロも汚しになります。
合の手は旋律のフレーズの切れ目をリズムで活性化するもので、民謡の合の手と同じ意味です。

6段目:「オブリガート」…主旋律とは違うリズムと音型で作られた対旋律です。主旋律とのリズムのずれに注目してください。

6段スケッチは、それぞれの段を演奏する楽器を決めて作ります。楽器を決めておかないと、スコアに移すときに、音域が合わなくなるなどのトラブルが起こってしまいます。

上の例を参考にして、「夏はきぬ」の3段スケッチをもとに6段スケッチを作りなさい。

実施例

20070211212105.jpg

演奏→natsuwakinu6.mp3
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Author:賀田麗太郎
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都内の音楽大学で作曲と音楽理論を教えています。
大学の講義で使用してきたノートを整理していますが、少しでも多くの方のお役に立てばと思い、その一部を公開することにしました。
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