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ソナチネの作曲 03

03 一部形式…ソナタ形式の再現部・第1主題になります。
(楽譜はクリックしてご覧ください)

・一部形式は、大楽節一つだけの最小の楽曲形式で、対照要素をもつ二つの小楽節で構成され、その小楽節は位置により前楽節・後楽節と区別されます。

・二つ以上の楽節を連結して、一つの楽曲を構成する際のそれぞれの相互関係を対比構造といいます。

対比構造

a a (純粋)反復→ 一部形式には存在しません 。
a a' 変化反復→ 主に終止部分が対照 。
a b 対照→ 内容が異なること 。

・対照要素の無い楽曲は存在しないので、一部形式は a a'または a b のどちらかということになります。
(純粋反復 a a は、より大きな形式の一部分として存在します。)



第一楽章

この楽章は変化反復 a a' で作成してみます。
まず、前楽節と後楽節が全く同じ和音進行の原型を作ります。
1小節1和音が妥当ですが、4拍子や6拍子では1小節2和音も可能です。

1. 和音進行を決め、密集3音型パターンを利用して、任意の長調の原型を作ります。
(短調のソナチネもありますが、圧倒的に多い長調のソナチネにします。)

prototype12blog.jpg


2. 拍子を決め(任意だが第1楽章に向かない3拍子は避ける)、ソプラノを潤色し、下3声を伴奏音型化する。
前楽節と後楽節は基本的に同じ旋律にし、終止音だけは必ず変えます。
前楽節の終止音は、まだ曲が完結していないので、主音以外の音の3度音mi か、5度音sol を選択します→不十分全終止。
後楽節の終止音は、曲を完結させるために、主音に導きます→十分全終止。

3. 最後に、速度・強弱・アーティキュレーション* を記入して、完成です。
* アーティキュレーションとは、スラー・スタッカート・テヌートのような奏法の指示です。

20061102093550.jpg



第二楽章

この楽章は対照 a b で作成します。

1. 第一楽章の下属調で、前楽節と後楽節で和音進行が異なるように、密集3音型パターンを利用して原型を作ります。

prototype21blog.jpg


2. 前楽節を2つの反復するセミフレーズに分割し、後楽節を切れ目の無い1フレーズにして対照を作ります。
2拍子または4拍子が多く、遅いテンポを設定します。

20061102165738.jpg



第三楽章

この楽章も対照 a b で作ります。

1. 主調で、前楽節と後楽節で和音進行が異なるように、密集3音型パターンを利用して原型をを作ります。

prototype31blog.jpg


2. 後楽節の音型を前楽節に揃えて、統一感を作ります。
スケルツォを兼ねた終楽章にするため、3拍子で速いテンポにします。

20061102165947.jpg

演奏はこちらでおき聞ください→ reitarou_blog
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Author:賀田麗太郎
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都内の音楽大学で作曲と音楽理論を教えています。
大学の講義で使用してきたノートを整理していますが、少しでも多くの方のお役に立てばと思い、その一部を公開することにしました。
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