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ソナチネの作曲 05

05 三部形式(挿入された楽譜はクリックすると大きくなります)・対照構造をもつ三つの大楽節の組み合わせでA-B-AとA-B-Cなどがありますが、後段に再現をもつ前者が多く、次のような組み合わせが考えられます。① A-a a' B-b b(') A-a a' ② A-a a' B-b c A-a a' ③ A-a b B-c c(') A-a b ④ A-a b A-c d A-a b ・このうち使用頻度の高い、反復する小楽節の中段をもつ、①と③を学習します。・前段は、一部形式で作ったものを...

ソナチネの作曲 04

04 二部形式…少しずつ発展させて、ソナタ形式へと近づけていきます(挿入された楽譜は、クリックすると大きくなります。)二部形式は対照構造をもつ二つの大楽節の組み合わせ(A-B)で、後段Bの前楽節に対照要素が置かれ、次のような組み合わせがあります。① A:a a' B:b a' ② A:a a' B:b b' ③ A:a a' B:b c ④ A:a b B:c a' ⑤ A:a b B:c b ⑥ A:a b B:c b' ⑦ A:a b B:c c' ⑧ A:a b B:c d このうち、使用頻度の高い、後段Bの後楽...

ソナチネの作曲 03

03 一部形式…ソナタ形式の再現部・第1主題になります。(楽譜はクリックしてご覧ください)・一部形式は、大楽節一つだけの最小の楽曲形式で、対照要素をもつ二つの小楽節で構成され、その小楽節は位置により前楽節・後楽節と区別されます。・二つ以上の楽節を連結して、一つの楽曲を構成する際のそれぞれの相互関係を対比構造といいます。対比構造a a (純粋)反復→ 一部形式には存在しません 。a a' 変化反復→ 主に終止部分が対...

ソナチネの作曲 02

02 伴奏音型 4声体和声の下3声を伴奏音型化すると、不自然な響きや弾きにくい音型になることがあります。 これを改善するために、内声を和声法の原則から開放して、弾きやすく自然な響きになるようにパターン化した伴奏を、「密集3音型伴奏」といいます。ピアノの伴奏型には、他にも様々な様式がありますが、平易で、ソナチネで多用されている密集3音型伴奏をを用いて作曲していきます。 *************...

ソナチネの作曲 01

この「ソナチネの作曲」の実践は、和声法の基礎(各種和音の連結、転調、非和声音など)の学習が終了していることを前提にしています。掲載予定01 和声から楽曲へ02 伴奏音型03 一部形式(大楽節)の作曲04 ニ部形式の作曲05 三部形式の作曲06 開いた三部形式(転調)07 ソナタ形式********************** 01 和声から楽曲へ和声法と音楽作品とは、見かけ上大きな違いがあるようにみえます。し...

Appendix

プロフィール

賀田麗太郎

Author:賀田麗太郎
reitarouのブログへようこそ!
都内の音楽大学で作曲と音楽理論を教えています。
大学の講義で使用してきたノートを整理していますが、少しでも多くの方のお役に立てばと思い、その一部を公開することにしました。
カテゴリーの内、「未分類」と「音楽の豆知識」以外は講義順に配列してあります。
コメントとトラックバックはお断りしています。ご容赦ください。

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